医師免許の翻訳-米国医師協会

先日、米国医師協会の専門医資格延長試験を受験するための提出書類ということで、日本の医師免許状の翻訳+翻訳公証を行いました。今回も提出先はカリフォルニア州でした。

ところで、日本で医者になろうとしたら、医大を出てから医師国家試験に合格するのが唯一の道です。しかも一度合格してしまえば一生この免許は有効です。このことに関しては、なにかと議論があるようですね。

米国では州ごとに医療関係の法律が異なるため、医師免許は各州政府が発行しているようです。さらに、取得した医師免許は日本のように無条件に永久保持できるのではなく、一般医ならば 1 〜 2 年ごと、専門医にならば 5 〜 10 年ごとに更新しなければならなりません。CME (Continuing Medical Education) という生涯教育制度があって、上記期間に一定数の単位をとらなければならないようです。医学は日々進歩しているので、医療に携わる医師は日々、進歩に遅れないよう研鑽が求められている、ということなのでしょう。

医療の質の平均化や向上という面で、米国のシステムはなかなか優れているように思われますが、それにしても米国の医療費の高さは、我々からするとほとんど馬鹿げています。それは医療システムが全体としては、「金儲け」のシステムになっているからではないか、と思えてなりません。

Economist 誌はオバマの医療制度改革に関する記事(This is going to hurt, Jun 25th 2009)の中で、こんなことを言っています。「… big distortion is that most doctors in America work on a fee-for-service basis; the more pills they prescribe, or tests they order, or procedures they perform, the more money they get」(大きな歪みは米国のほとんどの医師が「サービスで報酬を得るシステム」の中にいることだ。処方する薬や、検査や手術の数が多ければ多いほど、手にする報酬も増える。) この後、「いくら検査したり、薬をたくさん処方したからって、病気がその分治るわけではないのは自明なのに」と結んでいます。

これは、現在の先進国を中心とするたいていの国々がかかっている病気といったらよいのだろうか。

米国人と結婚して今は米国に在住している妹の息子が野球で肩を故障したので病院にいったら、入院して治療すると 200 万円以上の費用がかかると言われたそうです。それで、日本で良さそうな病院を見つけて治療してもらうことにし、2週間ほど実家に滞在し、病院で手術・治療を受けました。日本での医療費は約 20 万円ほどで、飛行機代を入れても 40 万円はかかっていません。自分は歳をとったら日本に帰る、と妹は言っています。

相当な反対勢力や諸々の問題があって一筋縄では行かないでしょうけれど、オバマは果たして医療制度改革をどこまで進めることができるのでしょうか?

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