海外の獣医学部卒業者、日本の国家資格を取得

オーストラリアのよく知られた大学の獣医学部を卒業された女性から、日本の獣医師国家試験を受けるための資料翻訳の依頼が入りました。農林水産省に提出するこれらの書類には次のようなものが含まれていました。

  1. 大学の卒業証明書
  2. 成績証明書
  3. 科目履修時間(+履修内容)
  4. 獣医師資格証明書

因みに、農林水産省からは提出書類について次のように指示されたとのことでした。

  1. 履歴書
  2. 卒業大学からの卒業証書の写しまたは卒業証明書
  3. 外国で獣医師免許を取得した者にあっては、その獣医師免許証の写し。
  4. 当該国における獣医師制度の概要を説明する書類・免許制度、国家試験制度の有無等について、法令の条文、担当行政庁のホームページ等の抜粋を提出。
  5. 卒業した獣医学校の入学資格および修業年限を説明する書類・当該獣医学校の刊行物、ホームページ等の抜粋または当該獣医学校が作成した書類を提出。
  6. 卒業した獣医学校における履修科目
  7. 各科目の履修時間数および授業内容に関する証明書・履修時間数は1時間(60 分)単位で算出。

※ 習得単位数から履修単位時間数を算出する場合は、修得単位数および1修得単位当たりの履修時間数に関する証明書を提出。

本件の翻訳+公的翻訳証明の総額は54,000円、作業期間は一週間ほどでした。
その後、追加で授業内容の概要なるものを翻訳する必要があるとのことで、引き受けました。これらはすべてを翻訳すると予算が20万円超になるため、内容を抜粋することで総額で約100,000円近くまで圧縮することになりました。

本件は最後にひとつ、問題が発生しました。公証役場で翻訳文書の公証を受けると、書類は次のような順序でまとめられ、ホッチキスで止められます。

  1. 翻訳に関する弊社の宣誓文 > 2. 翻訳文 > 3. 原本 > 公証人発行の翻訳証明

ところが、農林水産省の担当者から、書類は「各文書の原本+翻訳」のペア毎に別々に提出、と指定されたというのです。公証役場の方法では、全体に対して1通の翻訳証明をつけるため、各文書ペアを分けるとなると、それぞれに翻訳証明をつけるため、一組に付き5,500円の費用(外国文から日本語訳の場合)がかかってしまいます。書類の種類は6件ですので、それだけで33,000円もかかってしまうことになります。

お客様と何度かやりとりをした結果、書類の綴じ方としては公証役場の方法で、ということになったのですが。。。
因みに、農水省のサイトに「外国の獣医学校を卒業し、又は外国で獣医師の免許を得た者の獣医師国家試験等の受験資格認定に係る申請手続」と題する文書が掲載されているのを発見しました。小さなことですが、農水省の担当部署は、外国語文の日本語訳に対する公的証明がどのように作成されるかなど、まったく考慮していないように見えますね。◆

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