婚活

2016年6月のある日、翻訳についての問い合わせの電話がありました。電話の主は看護婦の資格をもつ40代後半の女性でした。米国のあるマッチングサイトに登録するため、看護師資格と美容師資格の証明書をそれぞれ英訳して提出する必要があることでした。翻訳には外務省発行の公的な証明書をつけて納品しました。

その後、2年ほどが経過した昨年2018年3月に、再びお客様から電話がありました。登録した婚活サイトで紹介された何人かの男性と交流があったそうですが、いずれも事前に入手した情報と実際に会った本人との間にギャップがあったりなど(虚偽の情報を出してきた相手もいたとか)、なかなかこれと思う良い人に巡り会えなかったが、ついにお互いに良好な関係が築けそうな出会いがあり、めでたく結婚することになったとのこと。お相手は米国に住む50代後半の米国人男性で、法律関連の職業をされていているとのことでした。

結婚するにあたって必要な書類として、戸籍謄本や住民票、前夫との離婚に関連する書類、子供の親権に関する情報等々を翻訳することになりました。その後も、日本の役所に提出する英文の結婚証明その他の書類の日本語訳などの依頼を受けました。

そして半年ほど経過した9月になって、お客様がフロリダで挙げた結婚式の写真を何枚か送ってきてくださいました。双方のお子さんたちを含めた幸せそうな写真でした。先程も触れたように、ネットで出会った候補者たちは、10年以上も前の写真を使ったり、年齢を偽っていたりと真実ばかりではなく、挫けそうになったこともあったそうです。こうして結婚した男性も、書類では喫煙者ではない、となっていたけれど、実は違ったとのこと。しかしそんな小さな嘘はあったものの、実際に会ってみると想像以上に良い人だったと。ご主人はいま、「禁煙パッチや禁煙ガムで格闘中」だそうです。一方、自分は正直に正しい書類を用意して取り組んだことが、相手に認められたのではないかと思う、と書かれていました。末永い幸せをお祈りしたいと思います。

ところで、数年前のことですが、心理学者兼結婚カウンセラーが設立した米国のオンラインマッチングサイト「eHarmony」 がスポンサーとなって19,000人の米国人の結婚経験者(2005年~2012年の期間に結婚した人々)に対して実施されたアンケート調査の結果が発表されました。それによると、期間中に発生した結婚の約3分の1がオンラインでの出会いが契機となっていたとされています。その内訳は、45%がマッチング(出会い系)サイト、20%はソーシャルネットワーク、10%はチャットルームを通じてのものでした。電子メール、ブログ、インスタントメッセージングなどから生じた関係はすべて合わせても5%未満だったとのこと。

一方、現実の世界での出会いの発端は、かなりばらついていたようです。大雑把に分類すると、仕事と相互の友人を通じた出会いがそれぞれ20%、同窓会やパーティ等での出会いがそれぞれ約10%程度となっています。

結婚はしてみたものの離婚という結末になった統計値も出ています。それによれば、オンラインでの出会いをきっかけに結婚に到達したカップルの離婚率は「6%以下」、対して現実の世界での出会いから結婚したカップルでは「7.5%」 となっています。現実の世界での出会いで結婚するよりも、そのつもりで準備し、第三者を介して互いに情報を共有した上で交際をし、そして結婚に至るほうが有意に幸せな結婚生活を続けることができる可能性が高い、ということが示されています。
※原典: Marriage from online meetings is more stable, satisfying

ソーシャルネットワークを使う人々は、自分の情報を比較的明らかにする傾向が高いそうです。昭和の時代、あちこちに当たり前のように存在した「おせっかいやき」の人々に代わって、マッチングサイトやソーシャル・ネットワークが、現在の日本の婚姻率の減少、ひいては少子化の問題に少しは役立ってくれるようになるかもしれない、と思いました。◆

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